シェイド物語⑪〜盗用編〜

東日本大震災の義援金を
持ち逃げされたり、
一方的にキャンセルされた
ワンマンライブの
キャンセル料を払わされたり、
ただでさえ事務所からの報酬が
滞っていたなかで
メンバーたちは金銭トラブルの
対処に追われました。

シェイド物語⑩〜洗脳編〜

そして、さらに
追い打ちをかける出来事が起こります。

 

■盗用

ある日、関係者の方から
こんな連絡が来ました。

「ある女性アーティストが
エレジーの曲でCDだして
ライブでも歌ってるんだけどさ
ミユキちゃん、これ知ってるの?」

一緒に送られてきた動画を見ると
確かに私達の曲でした。
歌詞もメロディもアレンジもそのまま。

CDのクレジットを調べてもらうと
10曲ほど、私達の曲が入っていて
そのどれもが
社長のペンネームになっていました。

もちろん、我々メンバーにとっては
寝耳に水でした。
その曲に対する報酬も
もらっていません。

つまり、曲の無断盗用。

中にはJASRACに登録している曲も
含まれていて、
私の名前が作詞作曲の項に
メンバーの名前がアレンジの項に
しっかり書いてあることは
関係者の方も知っていたのでした。

 

■内容証明

メンバーの知り合いの
弁護士にお願いして
事務所との契約を解除し
今後一切我々の活動を邪魔したり
我々の曲を無断盗用しない
という内容の文書を作ってもらい、
一週間以内に異議申し立てがなければ
同意したものとする、
という条件を付け加えて
内容証明郵便で
社長の自宅あてに送りました。

それから一週間、何もなく
(現在もないけど)
事務所との契約を
解除することができました。

当時のバンドメンバー

当時のバンドメンバー

 

■手切れ金

訴えることもできたのですが、
我々の曲を盗用して販売する
卑しい行為があまりにも哀れだったのと
これまでいろいろな音楽関係者の方に
出会わせてくれたこと、
いろいろな音楽関係の経験を
積ませてくれたことへの感謝と、
金輪際、我々に関わらないという
手切れ金として考えることにしました。

その後、その女性アーティストが
所属していた芸能事務所は
数々の関係者からの
膨大な借金を残したまま
キャンセルになったライブの
チケットの返金も行わず
倒産したそうです。

当時のシェイドくん

当時のシェイドくん

 

事務所が残したお金のトラブルの
対処に追われるメンバーに
追い打ちをかけるように曲の盗用が発覚。

心も身体も疲れていきます。

つづく。

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