シェイド物語⑧〜格差編〜
みなさんは
「君の代わりはいくらでもいる」と
言われたことはありますか?
https://niceloverecords.com/2018/07/21/shade-7/
過酷な生活のストレスで
円形脱毛症になったシェイドくん。
一体どうなるのでしょうか。
■メディア出演
デビューしてからは、
ラジオのお仕事やテレビのお仕事が
増えていきました。
多いときには週6本のラジオ番組の
パーソナリティをしていたことも。
「24時間テレビ」に出たりもしました。
しかしどうしても注目されたり
ピックアップされたりするのは
おかっぱミユキばかり。
ここでもバンド内格差は
広がっていきました。
■君の代わり
格差は広がる一方で、
楽器隊のメンバーたちは
「君の代わりはいくらでもいる」
と事務所の社長に
言われることもありました。
メンバーは音楽活動を続けようと
必死で頑張りました。
音楽活動だけではなく、
他の会社の領収書の処理や
社長の自宅の草むしりなどを
させられていたことも
あったそうです。
■社長の豹変
そんな中、東日本大震災が起こります。
甚大な被害が出て日本中が混乱する中、
我々の運命も変わっていきました。
震災が起きた後、
電話が繋がりにくくなり
テレビやインターネットで
通話は控えるように
呼びかけられました。
LINEでバンドメンバーと
連絡を取り合い
全員の無事を確認し、
LINEをやっていなかった
事務所の社長には
メールを送っておきました。
バンドメンバーの中には
福島県出身のギタリストもいるのですが
幸い家族も全員無事でした。
震災の翌日、事務所の社長から
おかっぱミユキのスマートフォンに
着信がありました。
電話に出るなりものすごい怒鳴り声。
「なんで俺にすぐ電話してこないんだ!」
「俺に何かあったらどうするんだ!」
「この薄情者!」
今、思い出しても
胃がキリキリしそうなこの頃。
メディア出演など華やかそうな一方で
どんどん関係が崩れていきます。
つづく。