【衝撃】イケメンに「尊敬している人に会ってほしい」と頼まれた結果。

「俺さ、ミユキのことすごく好きだし
　真剣に付き合いたい。
　だからさ、俺の尊敬している人に
　紹介したいんだ。
　会ってくれるかな？」

※イメージです

3年前の今頃、とある港町の
海と夜景の見えるオシャレなカフェで
彼は、真剣な顔をして言ったのでした。

イケメンだし優しいし
ギターも弾けるし面白い。
私にとってはもったいないくらいの彼が
「付き合いたい」って言ってくれた。
しかも尊敬している人にまで
紹介してくれる…！

「ハイ、よろこんで！」
某居酒屋の店員さんばりに
良いお返事をしたのは言うまでもない。

それに対して私の友人達は大反対。
「アイツだけはやめておけ」
何度も忠告を受けた。
「あんなにいい人なのになんで？」
すっかりその気になっていた私は
友人達の言葉に
聞く耳を持たなかったのでした。

そしてやってきた
彼の尊敬している人に会う日。

都内某所の高層ビル。
全面ガラス張りのピッカピカな建物の
最上階にあるレストランに案内されると
そこには45歳くらいの男性、
「丸岡さん（仮名）」がいたのでした。

「はじめまして。
　君が彼の彼女になった人？
　可愛い人じゃないか。
　今日は来てくれてありがとう。」

彼の尊敬する丸岡さんは
にこやかに迎えてくれました。
そして、一緒にランチを食べながら
彼との思い出を話してくれました。

※このレストランとは無関係です

楽しいランチの時間が終わると
「実はこのビルに私のオフィスがあって
このあともし時間が大丈夫だったら
彼と寄っていきませんか？」
…という流れでオフィスへ。

案内された部屋は…
セミナールーム？？
私以外にも、大学生くらいの若者から
70代くらいのおばあちゃんまで、
老若男女30人くらい居たのでした。

そして始まった謎の商品説明。

ウチの水素水は他のと違ってすごい！
このクリームでしわが消えた人が居る！
この錠剤で視力が回復した！
毎月決まった額を定期購入するだけ！
友達を紹介するとその売り上げの○％が
あなたの収入になります！
その友達がさらに友達を紹介すると…
（以下略）

壇上で自信満々に説明する丸岡さん。
それを信者のように真剣に聞く
イケメン彼とゆかいな仲間達。

これ…
ネットワークビジネスの
勧誘じゃん？笑

なになに？
「尊敬する人を紹介したい」って
本当はさ、
ネットワークビジネスで
自分の下につけてお金儲け
したかっただけってことじゃん？？

ハイ、お疲れ様でしたー！

帰り道は修羅場。
「縁を切らせていただきます！」
不機嫌になったおかっぱに
彼はしどろもどろ。

「ネットワークビジネスやめるから！」
…と約束してくれたので
その時は許しました。

…が、
結局ほかのネットワークビジネスに
手を出してしまい
彼は泥沼にはまっていく一方でした。

私にバレては怒られて
カタチばかりの謝罪をして
また新しいネットワークビジネスに
手を出す負のループが見事に完成し
…いたちごっこ状態でした。

何とか無事に別れる事が出来たのですが
私の友人達からは
「だから言っただろ？」と口を揃えて
言われてしまったのでした。

あくまで個人的な意見なんだけど、
ネットワークビジネスって
誰かに商品を売っているつもりの
お金に目がくらんだ人が
友達や恋人や家族を
売り飛ばしている行為に
見えちゃうのよね、どうしても。

こういうのは、能力のない野心家が
ハマる傾向にあるのかな…。

だってさ、自分で価値が生み出せれば
わざわざ人がつくった商品で
ビジネスしなくったっていいんだもの。