宗教の話

母が健在の頃、
彼女はなんでもありがたがって
いたものですから、
実家にいくつか「経典」と
呼ばれるような本がありました。

「あっちの宗派はまちがってる」
「正しいのはウチだけ」
……とお互いにディスりあっている
宗教のものも一通り揃っていました。

その影響で、私はどこの宗教にも距離を置く
フラットなスタイルになったんですが、
それは今考えると、とてもいい経験でした。

中学の頃、習字を教えてくれた校長先生と、
般若心経の写経の話で盛り上がったのを
キッカケに、それらの本を興味本位で
全部読んだんですね。
大人に質問したり辞書引いたりして
意味を調べながら。

するとね、だいたい書いてあること
同じだってことに気づいたんです。

「こうやって生きるといいよ」
「こういう時はこうするといいよ」
「こんな時はこう考えるといいよ」

どの宗教も、言いたいことは、
生き方や考え方の提案でした。
先人からの素晴らしいアドバイスです。

「あの人はまちがってる」
「正しいのは自分だけだ」
って言うといいよー……なんて
一言も書いていないわけです。
むしろその逆です。

今でこそ、いろんな意味が付け加えられて、
モヤっとした部分が否めないイメージの
「宗教」ですが、その根本は、
自分の子供たちやその子孫たちが、
より幸せに生きられるように作られた
「先人からの愛あるプレゼント」だと
私は考えています。

興味ある方は、
一度現代の言葉に訳しながら
読んでみてください。

そのギャップに驚きますよ。